予選は6チームによるリーグ戦で、1位2位が決勝トーナメント(ベスト16)に進出できます。戦前の私の希望的予想では、1位:奈良、2位:富山、3位:福島でした。奈良のディアブロッサ高田は関西の強豪です。直接対決で勝ち点を奪えても、リーグ戦トータルでは勝つのは難しいだろうと考えていました。ですので、2日目の富田東戦で勝つことが予選突破に向けて最も重要なポイントでしたが・・。

8月2日(日)
1日目
第1戦
VS仁井田(秋田県代表)
3-0

両チームとも初戦の緊張からか、開始5分間は落ち着かないゲーム展開。その後水橋が徐々にペースをつかみ、両サイドから攻撃できるようになり、13分に水橋FCの全国大会での初得点。この得点で落ち着いた水橋のいいプレーが目立ち、18分に追加点。

後半も危なげないゲーム展開で37分に追加点。トータル3-0で勝利しました。「しっかりボールをつないで、サイドから攻撃」という水橋の特徴が目立ったいいゲームでした。

第2戦
VSディアブロッサ高田(奈良県代表)
0-1

相手は水橋の情報をたくさん持っているようでした。また関西チャンピオンとしてのプライドも随所に感じられるチームでした。

試合開始から、お互いの早いプレスで中盤で潰し合うというような展開。水橋の素晴らしいパスワークから決定的な場面を惜しくも逃してしまいましたが、「勝てる」という雰囲気をつくることができました。その後も何度か、右サイドからいい形で相手を崩すも、得点にはいたらず。逆に17分にオウンゴールで失点してしまいました。

後半、攻め込まれる時間が長くなりましたが、ディフェンスを崩されたわけではなく、それほど危ない場面はありませんでした。しかし、水橋もいい場面を作れず、試合終了。内容では決して負けていませんでした。

8月3日(月)
2日目
第3戦
VS富田東(福島県代表)
0-1

前夜、福島県大会の決勝をビデオで見た感想は、「結構強い」、「やりにくそう」。

前半は水橋、後半は富田東のゲームでした。
前半は相手の強いプレスをかわしながら、水橋らしいサッカーを展開。何度かいい場面をつくるも得点できず。この前半のいい流れの時に得点できなかったことが、予選敗退の大きな原因となってしまいました。

後半、相手はロングボールを前線に放り込む戦術に変更。中盤での攻防を避け、ディフェンスラインの裏を狙って蹴りこんできました。次第に押し込まれ33分に失点。試合終了。

水橋の長所を消すために戦術変更を徹底させることができた相手チームのコーチと、こうしたサッカーをする相手にどう戦うのか、(予選で経験しているにもかかわらず)明確にできなかった水橋のコーチの差が出てしまいました。

3日目
第4戦
VS北陵(高知県代表)
0-1

モチベーションが落ちていたわけでは全くありませんが、試合開始当初からペースを掴めず、10分に失点。1人負傷、1人退場というハプニングがあったものの、相手のシュート数10に対して水橋はわずか2。水橋の悪さだけが目立ったゲームでした。

第5戦
VS石嶺ジュニオール(沖縄県代表)
3-1

1勝と2勝では天と地ほど違う。
選手たちがそう感じていたかどうかは分かりませんが、誰が見ても「消化試合」の最終戦は相手も含め全員が必死でした。

前半1分にコーナーキックからのヘディングシュートで得点。第4戦とは異なり、水橋のいいサッカーが随所に見られました。何度も決定的な場面をつくりましたが、シュートが決まらず。7分に相手のコーナーキックから失点。しかし慌てることなく、丁寧に、サイドから攻撃をしかけることができました。21分に追加点。

後半、相手FWの素晴らしいドリブルに翻弄されましたが、粘り強いディフェンスで防ぎ、38分に追加点を奪い試合終了。

2勝3敗で予選3位。
できるだけ客観的・公平に省みると、福島と高知には勝てたと、しかし沖縄に負けてもおかしくなかったと思います。

3敗という結果はショックですが、目指してきたサッカーに間違いはなかったと思います。
全国大会での5試合で12期生(6年生)にとってはもちろん、指導者を含めチーム全体の経験値が大きく上がりました。これを機にますますいいチームになると思いますので、どうぞ今後ともご協力お願いします。

2009年8月
田原