中田英寿選手の中学の時のコーチが、自らの恥を承知で警告してくれてます。

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ある時、皆川(当時のコーチ)は、試合に負けた選手たちに、罰走としてダッシュ50本を命じる。

だが中田は「走る理由が分からない。オレたちだけが走らなければならないのは納得できない。皆川さんも一緒に走ってくれたら、オレも走る」

『私がふざけたことを言うなと、殴りつけていたら、果たして中田英寿という個性は、世界に羽ばたくことができたでしょうか。そう思うと、私は時々ぞっとすることがあるのです。』
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それでも「美談」になる高校サッカーの非常識(加部 究著)より

指導者は選手に罰走を命じる前に、考えなければいけないでしょう。

自分が、「意味が分からない」と言う15歳の中田選手(今なら本田選手でもいいです)を納得させて走らせることができるかどうかを。

もしくは、自分も一緒に走るか、ですね。

中田選手よりだいぶん格下の水橋FC16期生のキャプテンは、「ちょっと走るか?」と言っただけで、「エーッ。ムリ無理ムリ無理」「ぜったい走りたくないです。」って半泣き作戦が得意でした。あれも一つの才能なんでしょう。いつか開花してくれますように。