よく代表選手がインタビューで「ホームでは絶対に負けられない」的なことを言いますが、アレ、本気で言ってるんでしょうか?もし監督がそんな風に考えてるとしたら、最近の日本代表戦が退屈な原因になっていると私は思います。
負けられないから、いつも同じメンバー。
親善試合も公式戦も、相手が格下でも格上でも、大体いつも「ベストメンバー」。本番のブラジルW杯までまだまだあるのに、もう見飽きました。代わりの選手が育っているのか、他人ごとながら心配です。
負けられないから、守備固め。
先日のイラク戦の後半、1点のリードを守るために、守備的な中盤を増やしていわゆる「トリプルボランチ」ってやつにしました。アジアカップの韓国戦でもリードを守るために5バックにして失敗したことがあるのに・・。さらにイラク戦では終了間際の15~20秒の時間稼ぎのために、選手交代をしようとしました。
守備固めなんて観客に失礼。選手交代を使っての時間稼ぎなんて選手に失礼でしょう。
「だから試合が面白くないんじゃない?」と代表監督のメールアドレスを知ってればアドバイスしたいところです。
「絶対に負けられない」戦いがあるとすれば、独裁国の代表選手が試合前に「無様な試合しやがったら、戦場の最前線に送るぞ」「それか、鞭打ちだ」と独裁者直々に脅されたような場合でしょう。
日本代表と言えば「ドーハの悲劇」が有名ですが、その時の対戦相手のイラクの選手にとっては本当に「絶対に負けられない」戦い。本物の「悲劇」。独裁者サダムフセインの息子ウダイによる、本当にあった話です。
==========================================
ウダイによって、成績不振のスポーツ選手に対して日常的に拷問が行われ、52人もの選手が命を落としたと言われている。のちにアメリカ軍はイラク制圧後にウダイが利用していたとされる多数の拷問器具を発見している。また、ウダイと対立したサッカー・イラク代表監督はウダイから自宅にロケット砲を撃ち込まれた。1993年、アメリカW杯アジア地区最終予選の日本対イラク戦(ドーハの悲劇)でも、もしイラク代表が敗北していた場合、メンバー全員が鞭打ちの刑に処せられることになっていた。
==========================================
ですので、日本代表選手と言えども軽々しく「絶対に負けられない」なんて言ってはいけないと思います。負けたって選手はチームに帰ればリーグ戦があるし、監督は最悪でも失業するだけではないですか。
これから15期生、16期生とも県大会が始まります。水橋FCでは、県大会は「絶対に負けられない」ということになっておりますので、よろしくお願いいたします。